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匠の魂こだわりの家、数奇屋を造る
〜職人気質を21世紀に残すために〜
「一人前の大工になるには最低でも十年から二十年はかかるもの。それが今では機械化が進み、2×4であれば二、三年の経験者でも十分仕事ができるようになっています。それはそれで素晴らしいことだと思いますが、こういったことで細かい道具は必要なくなり、使うことが少なくなってきました。極端に言えば今の若い職人は金槌や鑢さえも満足に扱えない人が多くなっているように思います。機械で勝負する時代だと言えばそれまでですが、これでは職人の技術力はますます低下していくことは明らかです。もっと大工の腕の見せどころとして表現できる場を作っていかなければ、職人気質の大工を二十一世紀に残すことははっきり言って無理でしょう」。
愛知県の豊川市で木にこだわり続け、昔ながらの手法で家づくりを行っている棟梁・小川謙治さんはこのように、職人の技術力の低下に警告を鳴らしています。
小川さんは十五歳からこの仕事を始め、「今のいままで建売りは一切やったことがない」頑固さを持つかたわら、「木の家づくりに大切なことはお施主さんとの信頼関係を築くことから」と、本当に木を愛した家づくりに取り組む数少ない職人さんといえるでしょう。
※木と住まいの総合情報誌 「木のこころ」 より抜粋
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